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3月11日 見せて楽しむ「食」先日、テレビのニュースで、パリの和食店「あい田」がミシュランに認定されたニュースが流れていた。
そのニュースを聞いて、ある冊子に書かれていたことを思い出した。
「あい田」はカウンター席の高級和食店です。
なんでも、カウンター席だけの高級飲食店は、日本独自のものだそうです。 そして、「ミシュランガイド東京2008」から、「カウンター席のみ」といった記載があるとか・・・。
それと、「あい田」の常連客の声が書かれていたことも思い出した。
「あい田」の好きな点として、
一つ目は、シーフードの焼き加減がシーフードの持ち味をうまく出していること。
二つ目は、調理の動作がエレガントなこと。
三つ目は、食材を目の前で調理してくれること。
私も経験があるが、調理前の食材を見せて、厨房で料理する・・・。
間違いはないだろうが、見えない不安はある。
その点、カウンターの料理には「食の安全」と、シェフと話しながらおいしいものを食べられる「楽しさ」があるようです。
日本人だから感じることのできるエレガントさ・・・。
見せて楽しむ「食」
大切にしたい視点です。
3月7日 どよめきと拍手先日、神戸から千歳行きの飛行機に乗りました。
神戸では、修学旅行に行く学生さん達と一緒でした。
待合室での楽しそうな会話もつかの間、優先搭乗で、先に彼らは乗り込みました。
約2時間近い飛行も終わり、空港に到着したとき、いつものように客室乗務員から、
「本日はご搭乗いただきありがとうございました・・・」のアナウンス。
アナウンスが終わったと思ったとき、
「神戸市○○中学の皆様、本日はご搭乗ありがとうございました。
皆様の御旅行が、素晴らしい御旅行になることを乗務員一堂、お祈りしております・・・」
といったお礼と挨拶が機内に流れました・・・。
すると、最後尾に乗られていた中学生からどよめきとともに、拍手が起こりました。
そして、いつの間にか前方の私達の回りの皆さんも拍手をされていました・・・。
そう、機内に拍手の輪が広がりました・・・。
最近は、価格が競争の主体になっていますが、それだけでない大切なものを感じました・・・。
安全、安心、そしてこのパーサーのように、夢を与える・・・。
何気ない心配りに、全ての乗客が楽しい時間を共有できました。
きっと、彼らにとっては心に残るおみやげになったことでしょう。
ほんの少しの思いやり・・・。
とても大切ですね。 2月19日 旅行とアンケート昨日、旅行社から電話がかかってきました。
それは、年末に夫婦で参加した旅行のことでした。
「アンケートはとっておりません。以後、検討させていただきます。
ご指摘の最終日の昼食が広東料理からサンドイッチとバナナに変わったのは、現地の旅行社に問い合わせたところ、観光を優先したからと言うことでした。担当者の説明不足で申し訳ありません。
今後も、よろしくお願いします・・・・」
とても歯切れの良い女性の方からの返答でした。
この旅行は、日本を出発するときから飛行機が飛ばなく、次は広州から桂林に行くときも飛ばないといったアクシデント続きでした。
JALで行くのが、中国の飛行機。
四つ星ホテルが、バスのない二つ星・・・。
朝食は、蒸しパン・・・。
最後の広東料理が、サンドイッチとバナナと、水・・・。
それは、仕方ないことですし、現地の添乗員さんも一生懸命にそういったアクシデントに取り組まれていました。
参加者の方は、その姿勢に理解を示されていました。
私が驚いたのは、そんなことではなく、旅行社から参加者へのアンケートがなかったこと・・・・。
そのことについて、先日、メールで問い合わせていました。
これまでに参加した旅行社では、最後にアンケートが取られたり、参加申し込み書に返信用の意見を記入する封筒が同封されていました。
つまり、日本の旅行社が現地旅行社や参加者の問題を常にチェックする体制ができていました。
この会社では、その機能が全くなく、私のメールで慌てて問い合わせ、内容のチェックがされていたのです・・・。
歯切れ良く、返答され、クレーム処理は難なくクリアできたかもしれません。
でも、これではいつか旅行者が離れるのではないかと・・・・思いました。
参加者の思いや現地旅行社の変更状況を常にキャッチできるシステムがないと、だめですよね・・・。
主役は、参加者なんですから・・・・。
と書いていると、私達が行う研修会も一方的になっていないだろうか?
と不安がよぎります。
常に意見を聞き出す工夫が大切ですね。
そして、いろんな意見に傾聴を・・・。
2月12日 書くことと普及学会この3連休も、雪に見まわれました。
父が、「また、土日になると雪や・・・」とつぶやいていました。
あまり雪が降らない地域ですが、最近は土日によく降ります。
そう、3週間連続、土曜日は雪か雨になっています。
そういった中で、書き終えました。
先週は、日本農業普及学会の発表要旨。
今週は、某新聞社から依頼されている連載の原稿・・・。
どこまで採用になるかはわかりませんが、連載を頼まれると一度に書き上げるのが癖です。
そうしないと、シリーズとして書けないのです・・・・。
今回は、お言葉に甘えて10回シリーズで書いてしまいました。
書くことにより、漠然としていたものが整理され、
益々内容が自分のものになっていくように思います。
また、書くことにより、いろいろな方から評価されることもあれば、批判されることもあります。
批判されることで、すごく落ち込むことがあります。
でも、そのことにより、より深く考えることができ、ありがたいことも多々あります・・・。
常に批判をプラスにできる向上心を持つことができるといいですね・・・。
(私はまだまだですが・・・)
ところで、普及学会での発表は今回で7回目になります。
最初は、申し込んだものの、果たしてみんなの前で発表できる内容だろうかと、ほとんど眠れませんでした。
その初めての発表を終わったときに、先生方から励まされた。
そのことが今の自分に結びついているといつも感謝しています。
何年か前の学会で発表を終えたとき、
ある方から「信州の佐久総合病院の若月先生のようですね」と声をかけられたことがありました。
私など、とてもそんな立派な方と比べられる者ではありません。
ただ、その方がおっしゃりたかったのは、多分、
毎年、現場の課題をデーターとして表し、そのことを学会で表している姿に対して言ってくださったのだのでは?と思っています。
農村での予防医療を確立された若月先生は、毎年、学会で発表されていたと聞きます・・・。
私のレベルは低いです。
でも、今回はどんな評価や意見をいただけるか・・・・。
そして、少しでも普及員の皆様のお役に立てればありがたいと思います。
1月31日 研修と仲間 今日で国の研修が終わりました・・・・。
今年は、3つの講座を持たせていただきました。
また、支援協会の講座も入れると、7つの講座がありました。
それぞれ、全国の普及職員の方々と直接、接することのできる貴重な機会でした。
集落営農を基本とした 「コーディネート機能」、「労働管理」、「多様な担い手」・・・・とそれぞれ内容は異なりますが、
常に、「持続できる担い手育成」を中心にお話ししたように思います。
いつも、嬉しいのはいろいろな普及員さんが「まだ、心のあぜ、取り除けてないんです・・・」とか、「今、関係機関に働きかけています・・・」などなどいろいろなお話ができることです。
ただ単に、出逢うだけでなく、これからもいろいろなことが話せるといいなと・・・と思っています。
すごく、嬉しいことです。
それぞれが、今、それぞれのところで取り組まれ、そして、普及としての仲間になって広がっているように思います。
12月2日 恋空映画「恋空」を見ました。
最初は、あまり興味もなく、淡々と見ていました・・・・・。
しかし、見終わってから、何か感じてくるものがありました。
何だろう・・・。
監督は、何を訴えたかったのだろう・・・。
笑われるかもしれないけれど、「愛」の深さをかなり見えないところで繊細に描かれている・・・と思い出しながら気づきました。
不良っぽい高校生の彼。
その後、新たにできた優しい大学生の彼。
最後に彼女がたどり着いたのは、やはり「愛」の深さだった・・・。
映画の1シーンで、不良っぽい元彼と優しい大学生のどちらかを選ぶ分かれ道のシーンがありました。
彼女は、その時、自分の道を選びました・・・。
でも、最後は本当の道を選びました。
大切なことは、本当の自分・・・。
しっかりとした理念を持つことが大切だと思いました。
11月20日 ありがたいメール毎日、忙しくしている中で、とても嬉しいメールをいただきました。
それは、国の研修で話しを聞かれた方からのメールでした。
たまたま、今月はじめにその方の管内でお話をすることがありました。
そういった中で、関係者の方々が感動された・・・・そして、点と線がつながった・・・といった内容でした。
何気ない言葉の端々に、新たな感動を得ていただける・・・・。
とてもありがたいことだと思いました。
仕事に対する勇気がわいてきました・・・と書かれていましたが、その言葉は私がお返しします。
私の方こそ、あなたの心温まるメールで、勇気と希望をいただきました・・・。
11月4日 映画で学ぶ愛情毎年、11月末に終わる稲刈りが、今年は10月中に終わりました。
今まで、なかったことです。
理由は、9月に雨が降らなかったので田んぼがよく乾いていて、稲刈りがし易かったこと。
そのため、嫁さんがほとんどの田をコンバインで刈ってくれたこと・・・でしょうか。
中山間地では、湿田が多く機械で刈れないところが出てきます。
特に少し雨が降るとダメです・・・。
また、遅くなればなるほど日当たりが悪く、刈れる時間が短くなります・・・。
そういった中で、早く終わった褒美に今日封切りになった「ALWAYS 続 三丁目の夕日」を見に行きました。
2年前に日本中を涙した映画と言うこともあり、続編もすごく感動しました。
そして感じたことは・・・。
映画の中で「世の中には、金で買えないものがある!」といった場面が出てきますが、映画全体を通して「愛情の大切さ」を感じました。
人に対する愛情
地域に対する愛情
それが、東京の下町を舞台に美しく描かれていました。
今、特に薄れていく人や地域に対する愛情が昭和34年を中心にとても美しく描かれていました・・・。
互いに助け合う下町の姿・・・。
私達の田舎だけでなく、東京のような大都会にも同じような姿があったんだ・・・。
今日は、「愛情」の大切さを学びました。
是非、おすすめの映画です・・・。
9月20日 こころの余裕4ヶ月ぶりに書きました。
5月以降、いろいろな原稿の執筆や仕事、家の田んぼにいろいろな依頼・・・。
全く余裕がありませんでした。
最初は、時間の余裕がない。
それがいつの間にか、心の余裕がなくなっていたようです。
今も余裕がありませんが、少し心の余裕が出来たようです。
なぜだろう?
それは、昨日、ある普及センターの中間検討会に出たときのことです。
所長が挨拶でこんなことを言われました。
「うつ病の大きな原因は、ストレスです。しかし、ある程度のストレスは人生のスパイスと言われる方もおられます。ある程度のストレスで緊張感を持つことが大切です。 問題は、悩みを聞いてもらえるかです。」
思わず、ドキっとしました。
そう、私の尊敬する人がこの夏、自ら命を絶たれました。
その方が亡くなられ、少し落ち込んでいました。
所長の挨拶は中間検討会用に言われたことだったかもしれません。
でも、その一言が今の私にとれば、一つの灯火を見つけたようでした。
悩みを聞いてもらう・・・
大切なことですね。
少しリラックスできました。
もう少し余裕ができれば、聞く方に回れるかなあ。
4月28日 「頑張れ」と「信じています」毎週、一週間分の新聞の切り抜きをします。
すると、いつも自分で関心が高い箇所がわかります。
それは、農業技術、農政の動き、それともう一つは、「こころ」の部分をとらえている記事です。
先日、ある記事に目がとまりました。
「いつも、見舞いに来る人は、「がんばってね」と言うけれど、私にとって、これほど過酷な言葉はない」
「自分では、これだけ一生懸命にがんばっているのに、さらに、どれほどがんばれというのだろうか・・・」
これは、病床の人が書かれた記事でした。
そういえば、私自身、いつも何気なく「がんばって!」と使っているが・・・。
今日、いつも親しくしている友人が尋ねてきた。
その人は、心理面の勉強をされている人でもある。
軽い夕食を交えながら、かねてから気になっていた新聞に載っていた、「頑張れ」という言葉について尋ねてみた。
すると、友人は、
「「頑張れ」というのは、いつも気を張っているようにとらえられるかも・・・」
「私は、「頑張れ」というようりも、「信じています」、「応援しています」と言うようにしています・・・」
あれ?
これって、コーチングの考え方と同じでは・・・?
主語が「私」だ・・・。
かつて、コーチングの研修のとき、隣の人のラジオの音がうるさいとき、あなたはどうしますか?
とケーススタディがあった。
私は、「隣の人に「ラジオを切ってください」と言います」と答えた。
しかし、先生は「私は、ラジオの音がうるさくて、原稿が書けなくて、困っています」と言われた。
このときの先生も主語が「私」だった・・・・。
相手が主体になる言葉・・・・。
短い時間でしたが、突然訪れた友人との会話に、時間を忘れた日でした。
4月2日 新しいスタート今日から新しい年度が始まります。
農業も大きな変革がスタートします。
3月末で退職される大先輩から、一通の手紙が届きました。
私には過分な内容でしたが、農業が大きく変革する中で、これからの普及に対するあつい思いが書かれていました。
尊敬する大先輩からのお手紙を大切にして、これからもがんばっていきたいと思います。
また、普及の職場から行政に変わる方から、メールをいただきました。
職場では、涙を見せなかったけれど、農業者の方々が職場まで来られて、「本当にお世話になりました・・・」、「早く帰ってきてな」といった声をかけられたときや現場で声をかけられたときには、思わず緊張の糸がほぐれ、涙が流れたそうです。
そして、最後に職場を離れるとき、普及仲間の誰かが「万歳!」と叫んで、
みんなが万歳で見送ってくださったとき、
今まで、ずっとこらえていた涙が一斉に出た・・・と。
お二人に共通するもの・・・。
地域やこれからの農業、農業者のことを常に考えられ、思いを入れてこられたこと・・・。
地域や農業者とともに歩まれてきたこと・・・。
そして、すばらしい普及活動をされてきたこと・・・。
新しい年度を迎え、身を引き締めてがんばっていきたいと思います。
7月19日 海外への旅立ち今日、栃木へ来る途中、新幹線の中で偶然、オーストラリアに行くという若い女性と隣り合わせになりました。
大きなスーツケースをもたれていたので、
「どこかご旅行ですか?それとも、単身赴任ですか?」
と何げなく聞きました。
「今から、オーストラリアに行くんです・・・」
とのこと。
学生さんかな?と思いましたが、よく聞くと20歳代後半とか。
仕事を辞めて、オーストラリアでホームスティされるようです。
実は、私もオーストラリアには60名ほどの農業者のお世話しておとづれたことがあります。
また、私の娘も町から姉妹都市の交換学生でおとづれていました。
そのため、いろいろと話しました。
家では、ご両親がかなり反対されたようで、さっき、新幹線に乗るまで、心が暗くなっていたとのことでした。
新幹線を降りられる頃には、すっかり元気になられていました。
(「夢を与えられたかなあ・・・)
若いっていいですね。
途中で仕事を辞めて、自分の好きなことができるのですから・・・・。
私には到底無理なことです。
でも、その中で、私も精一杯、自分なりに生きています。
「力強く生きる」
8月、いろいろなお話を聞かせていただけることを楽しみにしています。
きっと、すばらしい思い出を持って帰ってこられることでしょう・・・。 7月7日 人を動かす夕方、いつものN専技とのアフター5です。
とても、いやなことを聞きました・・・。
以前から聞いていたのですが、やはり・・・ということでした。
実は、ある地域で、素晴らしい取り組みがされています。
その取り組みをしている普及員は、これまでから地域を巻き込みながら、素晴らしい活動をされてきました。
今回も、地域ぐるみで冬季に湛水し、夏には中干しを遅らせるような、まさに自然に優しい農業を展開され、その活躍ぶりは、県下どころか、全国にまで知られています・・・。
しかし・・・・。
関係機関のトップは別として、一般の関係機関の職員や職場では、浮いてしまっている・・・。
さらに、回りの農業者も・・・。
事務所の中でも、活動は別とか・・・・・。
その隣の町で、別の普及員が同じように取り組んでいる地域は、あまり目立っていないけれど、地域も、関係機関も、事務所もすごく活気があるとか・・・。
コーディネートって何なのでしょう・・・・。
農業者や地域の本当の目標を達成するために、目標を立て、
関係機関や農業者とその目標を共有し、
互いに取り組み、互いに苦労を分かち合い、成果も分かち合う・・・・。
そんなものでしょうか・・・。
ところが・・・・。
いつの間にか、自分の考えが地域の目標になり、みんなの取り組みが自分の取り組みになり、成果が自分のものになる・・・・。
そんな極端なことはないだろうが、しだいにそうなっていくのかも知れません・・・。
昨日のK普及センターは、課題をセンター内で共有し、メンバーそれぞれが明確な役割をもっていた。
また、活動をまとめるシートも、みんなで一枚のシートに記入していた・・・・。
これから、みんなをまとめていく立場に近づいているのだが・・・。
今日は、少し、暗い気持ちです・・・・。
私の口癖は、「普及員を育てられないような普及員は、農家なんて育てられない」です。
どこで、歯車が狂ったのだろう・・・・。
可哀想に思えて仕方ない・・・・。
「私達の役割は、農業者が幸せになること」
駅伝日本一になった西脇工業高校 監督 渡辺公ニさんは、こんなことを言われていたと思う・・・。
「いいことは、すべて選手の努力。悪いことは、すべて私の責任」
大切にしたい言葉です・・・。
7月2日 バルトの楽園今日は、久しぶりに映画を見に行きました。
前回は、3月。
今年は1月から忙しい日が続いていたので、なかなか行けませんでした。
見たのは、前から見たかった「バルトの楽園(がくえん)」。
バルトとは、ヒゲという意味だそうです。
内容は、第一次世界大戦で、青島を攻めた日本が、4700人のドイツ人捕虜を徳島県の捕虜収容所で収容する話。
見どころは、収容所の松江所長が、ドイツ人捕虜を信頼し、いろいろな技術や才能を地域に活かすところでした。
また、地域との交流も図るところでした。
松江所長は、会津出身でした。
会津藩士の血を引き、かつての耐え難い経験から、「捕虜収容所は刑務所とは違う」と軍部で話し、できるだけ自由を与えていました。
「信頼することで信頼される」
「誇りを持つ」
の二つの言葉が印象的でした。
今、第九が日本各地で歌われていますが、この収容所から始まったようです。
私達は、「信頼」が唯一の財産です。
「誇り」をもって生きたいものです。
また、それぞれの人の特徴をつかみ、内側から人にやる気を与えていく。
地域とともに歩む・・・。
素晴らしいと感じました。
「信頼と誇り」
私は、これまで福島県から4回、集落営農関係で呼ばれました・・・。
私のようなものに目をかけ、再々呼んでくださる中央会のN部長は、会津出身です。
N部長の男気。
先を見る目。
やはり、人を大切にし、信頼する気風。
同じですね・・・。
会津魂・・・ステキです。
5月8日 ぬかるみからの脱出今日は、1日雨・・・。
昨日、二十歳の長男がトラクタで耕起していて、土手したのぬかるみに入ってしまいました。
トラクタであまり鋤いたことがないので、田んぼごとに、どの部分が沈み込むか、まだわかりません。
なのに、私は「こんなところへ来ると、入ってしまうのに・・・」と少し怒ってしまいました。
そして、長男に「石を拾ってきて、少しトラクタをバックさせて、タイヤの下に入れよう」と言いました。
長男は、黙って、あちらこちらから石を集めてきました。
そして、タイヤの下に入れました。
その後、その石が踏み台になり、トラクタはぬかるみから脱出できました。
このとき、二つのことを学びました。
一つは、自分の愚かさです。
連休で遊びたいのに、家のことを思い、自分を犠牲にしながら、一生懸命に田んぼを鋤いているのに、トラクタをぬかるみに沈めたことで、少し不機嫌に怒ってしまったこと・・・。
もう一つは、長男の姿勢です。
少し、きつい言葉を言われると、怒って帰る若者が多い中で、
長男は黙って、必死に石を探し、タイヤの下に入れてくれました。
そして、ぬかるみから脱出後、また、田んぼの耕起を始めました。
これらのことから、私は
「相手の立場に立って、もっと、感謝の気持ちを持たないといけない」
とつくづく思いました。
夜、食事のとき、長男に
「今日、トラクタを沈めたとき、あのやり方で良かったで。
少し、沈み始めたら、すぐにトラクタを止めて、バックして、タイヤの下に石を入れたやろ。
これから、このやり方を覚えたら、完璧や」
と誉めました。
すると、長男は笑顔で「うん。田んぼ鋤くの難しいな。明日は、どこ鋤くの?」と聞いてきました。
「相手の良さを見つけ、それを認め、それからアドバイスする」
わかっているようで、なかなかできない自分です。
また、家族全員で仕事をして、そのことを互いに話し合えるっていいですね。
ちなみに、ぬかるみにはいると、①他のトラクタで引っ張ったり、②ブリッジをタイヤの下に入れて脱出する人が多くいます。
しかし、これでは、その時は脱出できますが、これから、ずっと、その場所で沈みます。
大切なことは、二度と入らないように石をその場所に入れる(土台を作る)ことなんですね。
このことは、沼地の多い篠山市の農家から教わりました。
なんでも、基本は同じですね。 5月4日 ありがとうブログを始めて、5ケ月が過ぎようとしています。
最初は、誰にも読まれなかったのが、いつの間にか多くの方々に読んでいただけるようになっていました。
先月の新聞に、元新聞記者がブログについて書かれていました。
「ブログとは、公開討議の場でもある」
なかなか、公開討議とまではいきませんが、ある時は、会議の資料になったり、ある時は勉強の参考になったり、ある時は心の支え?などに等になっていることを聞かせていただけると、おもわず「ありがとう」と思ってしまいます。
(実際は、このブログにコメントするのは難しくて困られているようです。でも、おかげさまで悪質ないたずらもありませんが・・・)
でも、それ以上に、役に立っているのが、実は私です。
このブログで、毎日、書き込むことにより、考え方が整理できているんです。
これまで、そのとき、その時の出来事が、何か体系的に積み上げられているような気がします。
実は、今、本の原稿を書いています。
昼間は、仕事。
夜は、他の原稿書きや資料つくり。
日曜日は、家の農作業。
その合間に、以前、自費出版した本を見直しながら、今度は、正式な出版本を書いています。
提出期限が、5月7日ですが、やはり無理なようです・・・。
あと、1週間。
時間をもらえませんか?(N出版のM先生・・・)
本の内容は、集落営農の具体的な考え方と進め方です。
そう、理論ではなく、現場を読む本です。
誰でも、読むだけで60点は取れる本を目指しています。
残り40点は?
そう、「熱意」です。
さ、今からが書き書きタイムです・・・。 現場の話今、あるところから依頼があり、集落営農関係の取りまとめをしています。
特に「現場」からの考え方を整理しています。
先月、東京の方からいただいた手紙には、「理論を例に置き換える先生は多くおられますが、現場の事例の中に理論が隠れており、そのことを気づかせる先生はおられませんでした。だから、みなさんが感動されます・・・」といったことが書かれていました。
しかし、どちらが前なのか、後ろなのかはわかりません。
ただ、それは失敗の繰り返しや日々の生活の中で、生まれてきたものかもしれません。
そして、それらは机上では得られるものではなく、また、お金を払って参加するセミナーや研修でも得られるものではありません。
きっと、自らの常日頃の「心」と「姿勢」、そして、「体験」が全てです。
プライベートな話になりますが、今日は、トラクタの運搬と耕起。それから苗代へ苗並べと被覆をしました。
それらの作業一つ一つをとっても、いろいろと学ぶ点が多くあります。
特に、今日は私の嫁さんがトラクタで田んぼを鋤きました。
今まで、鋤いたこともないのに、「トラクタに乗る」と言い始めました。
その裏には、農作業が遅れていることがあります。
集落営農組織がしっかりしているところは、女性や高齢者の方は、農作業をされません。
しかし、我が家は反対に女性、高齢者が中心の農業です。
それだけに、つらいものを感じます。
また、苦労させて申し訳ないと思います。
このギャップから、いろいろな考え方が生まれます。
また、集落での大規模農家の位置づけもそうです。
我が家は8ha近い耕作面積です。
どうしても、大規模農家に対する集落内での厳しい考え方があります。
それは、いくら個人的に努力しても解決できないことが多くあります。
転作にしろ、農業共済にしろ・・・。
そういった中で、集落でどうしても実行できないことへの思いを、仕事として他の人には同じ目に遭わないようにしたい・・・。
そんな思いが根底にあります。
「まず、自分の集落で・・・」
それが理想ですが、あまりに耕作面積が多いと、自分の集落ではできません。
私の場合は、
「自分の思いを、他の集落で・・・」から。
5月2日 自分の力18年度の調査研究として、ブドウのジベレリン処理の1回処理と整房技術を組み合わせた実証を計画しました。
4つの区を設け、品質や処理時間を見ることが目的です。
そういった中で、農業経営士のFさんは、1haのブドウ園を経営されている篤農家で、整房技術も独特の技術を持たれていました。
そこで、Fさんの技術とジベレリン処理技術をあわせてみたいと思いました。
もちろん、普及員さんの技術向上も目的の一つですが・・・。
Fさんと出会い、Fさんはいろいろなお話を私にしてくださいました。
その中で印象に残った言葉があります。
「Mさん。ブドウというのは、なり始めて4年目ぐらいが、一番良いブドウができますね。
ところが、4年目というのがくせものなんです。
ある人は、普及員さんや営農指導員、ブドウづくりの仲間に教えられて、良いブドウができたと思う人。
もう片方は、自分の力で良いブドウができたと思う人。
特に、自分の力で良いブドウができたと思いこんでしまった人は、それから努力をしなくなって、10年目頃から良いブドウができずに苦しむんです。
そして、やめていかれるんです。」
さらにF経営士は
「昨年、県ブドウ大会で見られた園。素晴らしかったでしょう。
あの園主は、常にいろいろな人に教わろうという姿勢があります。
もともと和菓子の職人さんですから、やられることもきっちりとされますが」
まさに、現場を見てこられ、多くの農業者を育ててこられた人の話でした。
実は、この話は、もう一人、県下で有名なブドウづくりの名人もいわれました。
「ブドウは、普及員さんの言うとおりに作ればいいものができますよ。
それを、自分で作り始めると、変なものになります」
これらの話の中に隠れているものは、
①土づくり
②正しい管理
③500g前後の房つくり
④みんなの意見や栽培法を聞いたり見たりすること。
つまり、常に基本を大切にすることでした。
その話を、事務所に帰り友人にしました。
すると彼も
「実は、先月、イチゴつくりを辞めた新規就農の人もそうなんです。
作り始めて2年目で儲かったんです。
そしたら、3人がグループになり、同じブランドで販売していたグループから辞められたんです。
その結果、収量も落ちて、売れなくなって経営が行き詰まり始めたんです。
残りのお二人は、技術もありましたが、常に相互に意見交換しながら、私達の意見も聞きながら努力されたいました」
これらの話に共通することは、
「私達は、常に「自分の力」というものを過信せず、「おかげさま」という心を持っていくこと」
なんだな・・・と思いました。
「常に話し合える人」
「一人では何もできないんだなあ」 4月5日 海外研修の先生からのメール今日は、今年度はじめての打ち合わせ会議・・・。
今日、嬉しいメールが届きました。
2月に行かせていただいた中国の研修を受け持たれた方からのメールでした。
「多くの研修生の方が帰国されるときに、「M先生に是非、よろしく」という挨拶がありましたことをお伝えします。」
とのことでした。
私は、海外の普及企画者(国の普及担当者や大学の先生方)の方々に毎年、お話に行かせていただきます。
でも、これほど私も思い出に残った研修はありませんでした。
丸2日間という短い期間でしたが、私のお話に常に前向きに耳を傾け、そして、いろいろな角度から質問されました。
以前のブログにも書きましたが、最初の研修生が提出されていたレポートには、「資金がない」、「農業者の意欲や学歴が低い」などのことが書かれていました。
また、組織や国といった上から伝達する普及方法・・・等が感じ取られていました。
今日のメールには
「彼らは理論が大好きです。誰も反論できないような数学的な理論に敬服することが多い。しかし、一方で、そのような内容は紙に書いたものを読めば理解できると思っているのも事実です。「農民の自主性を引き出す」と言葉で言うのは容易です。彼らは「どうやって引き出すのか」を切に知りたがっていました。」
「いつも「技術」「技術」と言っていた彼らが、「高い技術が必ずよい結果をもたらすわけではない」と最後にコメントされました。」
私は、素晴らしい研修生の方々だったのだな・・・と思いました。
彼らは、国の中でも条件の悪い地域から来られていました。
今の日本の農業が厳しいと言われますが、多分、比べものにならないほど厳しい農業だと思います。
そういった中で、これまでの「資金」、「技術」だけでなく、普及センターなどが中心となり、地域の問題点を明確にし、地域のこれからの農業をみんなで考えいく。
そして、そのための共通した目標を持ち、その目標達成に対してみんなが取り組み、いろいろな角度から支援していく。
そういった体制ができれば、必ず、前に進むと思います。
その重要性を彼らは、ほんの少しの講義の中で学ばれたのだと思います。
一枚一枚のパワーポイントに、熱い視線と質問をくださった研修生の皆様のこれからのご活躍をお祈りしたいと思いました。
そして、日本の普及事業は、3月の学会でイギリスに留学されているドクターの方が発表されていたように、地域づくりや農村教育、生活改良などの分野では、世界のトップクラスなのではないかと改めて感じました。
また、集落で取り組まれている集落リーダーの方々の活動も世界のトップクラスだと思います。
今後、益々、日本の農業は厳しくなるけれど、今回の中国からの研修生のような生き生きとした輝きをもって取り組めば、何か道が切り開けるように思いました。
今回の研修担当の先生が私に贈ってくださった言葉があります。
「以人為本」
「人をもって本となす」(「人」に視点をおくことの大切さ)
以外と忘れられていますが、私達の最も基本とすべきことですね。
「済大事必以人為本」
大事をなすには必ず人を以って本となす。
「大きな仕事を成し遂げるに、一番重要なのは人間」 (劉備)
研修管理員の先生方の素晴らしい通訳と指導があっての研修だったと思います。
ありがとうございました。
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